楽しい山歩き♪

山登りの記録を書いていきます☆

【秋の北アルプス大満足縦走】表銀座→槍穂高→西穂高 #4

こんにちはゲンカルです。

 

北アルプス縦走の記録を書いています。

2018年9月16日(日)~19日(水)の3泊4日の縦走でした。

今回は#4ということで、4日目!最終日です。

 

1日目は、燕岳→大天井岳で、大天井ヒュッテ泊。

2日目は、西岳→東鎌尾根を登り、雲の槍を登り、槍ヶ岳山荘泊。

3日目、父は上高地へ下り、私は大キレットを渡り、北穂・涸沢岳穂高岳山荘泊。

4日目、奥穂高岳西穂高岳。人生初のジャンダルムに挑みます!そして上高地へ。

 

移動距離9.4km、標準コースタイム約11時間。 

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昨日は最高の一日でした。大満足で眠りにつき、爆睡。

4:00過ぎに起床です。今日も良い一日になりますように。

まだ他の宿泊者が寝ている中、荷物をまとめ、出発準備をします。

4:40頃、山荘を出ます。この頃になると多くの宿泊者も起き始めます。

 

5:30 日の出前に奥穂高岳登頂。3190m。日本第三位の名峰です。

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日の出前の景色も幻想的です。

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あと少しでサンライズです。

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槍も遠くに。昨日はあの頂上にいました(*^^*)

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景色を眺めていると、日の出です。

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槍も赤く染まっていきます。

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天気は最高、体調もバッチリ、風も無く、そこまで寒すぎない気温。

完璧です。

山に誘われている気がして、今日は奥穂から西穂まで行きます。

夢のジャンダルム超えを決意します。(去年は、奥穂〜前穂を行ったこともあり。)

太陽に照らされたジャンダルム。あのボコッと、空に拳を突き上げたようなあれです。

 

穂高〜西穂のコースは、日本の一般登山道最難関と言われているルート。

馬の背、ロバの耳、等の難所を通り、ジャンダルムを超え、浮石の多い岩稜帯を進み、垂直な岩場を鎖を使って進んでいくようなコースです。

集中力を保ち、気合を入れます。

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と、その前に、朝ごはん。

穂高岳山荘でもらったお弁当を食べて元気をだします。

朝日を見ながら奥穂山頂で食べるお弁当は本当に美味しい(TT)

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6:00 西穂に向けて出発。

コースタイム通りに行けたら良いかなと思い、歩きだします。

歩いてすぐ、早速、最難所です。馬の背…。

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ここを下りていきます。

実は、西穂→奥穂のコースだったら、この馬の背は最後に出てくる難所ですが、

奥穂→西穂だったら、最初に出てきます。そして、これを下りないといけないという…。

登るより降りるほうが圧倒的に怖い!!

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ふと顔をあげるとジャンダルムがはっきり見えます。

ちなみに、この馬の背下りが、今回の縦走で一番怖く、命の危険を感じた場所でした…。(個人的に)

しっかり三点確保で下りていきますが、高度感があり、ぐらぐらする石も多く、バコッと外れてしまうと、あっという間に滑落です…。

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なんとか下りて、振り返ります。

うーむ。下りてしまうと、大丈夫ですね☆

ちなみに、この馬の背のおかげで、ここから先も難所はいくつもありましたが、そこまで恐怖は感じませんでした(^_^;)

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そして、ついに!

7:05 3163mジャンダルム登頂です。

展望はバッチリ!!

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奥穂をバックに一枚☆

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奥穂から同じタイミングできた方々と話をすると、

奥穂↔ジャンダルムをピストンする人もいるようです。

私はそのまま西穂を目指します。

まだまだ気が抜けません。

 

しかし、ジャンダルムを下りてすぐ、素敵なというか嬉しい出会いが。

私と同じく単独行のお兄さんと仲良くなります。

お互い奥穂→西穂は初めてだということで、一緒に進みます。

いや〜広い山で、友達ができるのは非常に心強いです(*^^*)

ま、名前も連絡先も知りませんでしたが、しばらく行動を共にし、西穂山荘まで一緒に行きました☆

お兄さんの後ろ姿です( ´∀`)

お兄さんがリードで、私がフォローで、歩きます。

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ペース的にも同じ感じで、仲良く進みます。

8:20 天狗のコル 

思ったより良いペースです。

さすがっす。と話しながら休憩します。

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天狗のコル→西穂はひたすらアップダウン。

このような岩場を登って下りてします。

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8:48 2909m天狗岩。

あの棒はなんですかね。まさか西穂ですかね?とか話しながら来ましたが、

まだまだ西穂ではありませんでした(^_^;)f:id:genkaru:20180923110634j:plain

 

そして、ついに。

10:40 2909m西穂高岳登頂です!

奥穂→西穂の難関ルートをクリアしました!

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展望は最高です。

歩いてきた道を振り返ります。

遠くに槍もバッチリです!

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これから向かう上高地です。

まだまだ遠くですね(^_^;)

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難関ルートはクリアしましたが、まだまだ岩稜帯ですので、気は抜けません。

チャンピオンピーク、ピラミッドピーク、西穂独標と、アップダウンが続きます。

最後のひと踏ん張りがんばります☆

 

途中にあったたぬき岩。

確かに可愛いたぬきです。癒やされます。

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そして、長い北アルプス縦走の最後の頂。

11:45 2701m西穂独標に着きました!!

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歩いてきたアップダウンの岩稜帯を振り返ります。

西穂独標には多くの登山客がいました。f:id:genkaru:20180923111845j:plain

ここからはずっと下りです。

北アルプスにさよならの時間がやってきました(TT)

団体さんや家族連れが登りに来ています。元気よく挨拶しながら下っていきます。

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丸山付近で振り返ります。もう西穂は見えません。

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そして、

12:35 西穂山荘到着です。

 

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いや〜お疲れ様です(*^^*)

私は自販機でコーラを買い、飲みます。

普段はコーラとかは全く飲まないのですが、山で飲むコーラは美味しい!

そして、上高地発のバスを予約します。ここまでくれば携帯の電波はバリバリ繋がります。

お兄さんは、タバコを一服( ´∀`)

 

ジャンダルムからずっと一緒に歩いてきたお兄さんは、新穂高ロープウェイで下りるとのことです。私は上高地まで行くので、ここからルートが違います。

お兄さんは、日程に余裕があるそうで、明日は燕岳とか行こうかなと言ってます。良いですね☆

私も数日前、雲だらけの燕にいましたが(^_^;)

 

ということで、名前も年齢も知らないお兄さんとお別れです。

一緒に来れて楽しかったですし、非常に良い思い出になりました。

ありがとうございました。またいつか山で会いましょう。と別れ、

私は上高地へ向かいます。

 

しかし、ここからが長かったです…。

山道の下りは、足やら膝やらが痛くなってきますので、ひーひー言いながら急ぎ足でおります。

なんとしてでも、バスの時間までに温泉に入ってご飯を食べたいのです!

 

足は悲鳴を上げていますが、上半身は元気です。

登山道には誰もいないので歌でも歌いながら帰ります。

 

山よ〜さよなら〜ごきげんよろしゅう〜♪

また来る〜時にも〜笑っておくれ〜♪

雪山讃歌

 

 

14:15 登山口に着きました。

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ここから上高地の中心地、河童橋まで1.5キロ位。

平らな道で歩きやすいです☆

先程までいた山を横目に歩きます。やはり、上高地から見る山はとても綺麗です。

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河童橋付近では、登山客ではなくて、観光客がたくさんいます。

山登りの格好をしていたら逆に浮いてしまっていますが、お構いなし。

上高地の中心、河童橋から穂高連峰がきれいに見えます。

今朝、あの頂にいて、歩いてきたんだなぁと感慨深いです。

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その後、日帰り温泉に入りさっぱりします。

ちゃんと体を洗うのは4日ぶりです(^_^;)

そして、奥穂山頂の弁当ぶり(8時間ぶりくらい)にちゃんとしたご飯を食べます。

うどんと、名物上高地コロッケをぺろり。

 

ご飯を食べてのんびりしているとバスの時間が迫ってきたので、バス停に行きます。

16:15発 信州アルピコバスで、バスタ新宿まで一本です。

なんて便利!!

都内の自宅に帰り着いたのは、22時前でした。

 

 

〜大満足の北アルプス縦走でした〜

雲の中を歩いた燕岳、大天井岳

天気の回復を祈りつつ2度登った槍ヶ岳

最高の天気で渡った大キレット、北穂、涸沢岳

過去最高の集中力で挑んだ奥穂→ジャンダルム。

お兄さんと楽しく歩いた難関ルート、ジャンダルム→西穂。

達成感に包まれ、上高地から見上げた穂高連峰

 

自然の雄大さと素晴らしさを再確認した縦走でした。

いや〜また行きたいですね(*^^*)

 

 

また今度どこか行けたら良いですね☆

記事を読んでいただきありがとうございました!

ではまた(*^^*)

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